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【福成会 サービス管理部会の挑戦!】「見える化」プロジェクト始動!(4)
~支援の高みを目指して~「いつするの? 今でしょ!」

昨年秋のレポートから、かなりの月日が流れてしまいました・・・。『いつするの?』とおっしゃられていた先生が、レギュラー番組まで持たれ、人生どこで好転するかわからないですね。

さて、遅くとも今年度初めにはレポートさせて頂く予定でしたが、私事ながら入退院を繰り返し、遅れてしまいました。お詫び申し上げます。

このように記事を書いている小生が休んでいても、サービス管理責任者の皆さんは、きっちりといい仕事をしてくれていました。
遅ればせながら、平成25年度の「見える化」プロジェクトの【総括】をしていきたいと思います。

各事業所の年間評価をする為に職場内研修を組み、ロールプレイングを実施しました。模造紙に貼られた「見える化」の資料を基に、とりあえず何でもいいから、日々の【支援工夫の表出】が、今回の大きな目論見でしたので、それらの【工夫】を仕分け分類してもらいました。

いくつか分類の例をあげますと、「見通し」を持って頂くための支援、「感覚」の傾向が強い支援、「作業」に関わる支援、「余暇」、「自立課題」、「環境」等に配慮した支援です。

また、これらが、自閉的傾向を有する方の支援に使われている度合いが高いのか、ダウン症の方、高次脳機能障害の方、他の障害領域の方へも有効活用できたのか等も含めて話し合ってもらいました。話し合いの結果から、次年度(平成26年度)は、事業所のサービス管理責任者として、どのような支援方針立てをしたいのか・・・が、以下です。

【塚口福成園】

  • 「見える化」開始以前から、治具は充実していたので、それらを改めて「見える化」することにより、見直しすることができました。予定(スケジュール)を利用者に提示することにより、劇的にプラスの効果があった事例もありました。次年度は自閉症への支援に関して、力点を置いていきます。また、発達検査や、掲示板の活用もご家族に好評であったので、それらも継続していきたいと思います。

【杭瀬福成園】

  • 以前から、自立課題に力点を置いた取組みをしていた。「見える化」をすることにより、支援工夫が374個も挙げられました。個別の支援工夫よりも、みんなで使えるものが多かったです。支援工夫は表出されましたが、個々の[評価]が弱かったように思えます。よって、次年度は、障害特性に関する研修会へ積極的に参加し、それらを支援現場にフィードバックしていきたいと思います。

【あいあい】

  • 自閉症eサービスに関する伝達研修は、一定量おこなってきましたが、改めて「見える化」すると、作業の支援工夫は多いのに、生活面や余暇の部分が少ないことに気付かされました。次年度は、引き続き発達段階に応じた支援工夫や、行動分析にも力点を置いて取り組んでいきたいです。

【サポートセンターまつば】

  • 利用者の活動が充実できるもの(自立課題)が増え、支援の幅と工夫が広がりました。しかし、提供しっぱなしなものもあったので、次年度は現場のリーダーや支援員数名に、自立課題や構造化等の研修会に参加してもらい、支援現場へフィードバックさせていきたいと思います。

【チャレンジ・コヤリバ】

  • もともと取り組んでいたものから貼り出して「見える化」を進めていきました。見学者等の外部からの反応も、実際にコヤリバが何をしているかが、すぐに分かり好評でした。就労に特化した事業所なので、利用者からの提案で作成できたものもありました。今後はこのような面も更に伸ばせていければと考えています。

このように、支援現場レベルで色々と考えるとてもいい機会になり、更にはサービス管理責任者が、改めて自身の事業所を客観的に評価することにより、強みや弱み、充足している事や不足している事、専門性の必要性、次年度の方向性や内外の研修体制を考えることができました。

『見える化』を実践することにより、一番期待しておりました『気付き』が、見事に表出されました。

各事業所におきましても、以下の5項目が更にレベルアップできるように、平成26年度も頑張っていきたいと思います。

  1. 職員の意識改革(何をすべきかの自発性)
  2. 専門性の芽生え(利用者支援には何が必要か)
  3. サービスの質の向上(必要な人に必要な支援を)
  4. 利用者・ご家族との関係性もさらに向上(笑顔の循環)
  5. ご家族の口コミで、通所率・契約者数のアップ 等々。

最後に、手前味噌で申し訳ないのですが、今回の「見える化」プロジェクトを実践するのに際し、清流園のファシリテーター職員、各事業所のサービス管理責任者、推進職員、支援スタッフ、アイデアを頂いた利用者、この企画を認めて頂いた管理者と関係して頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

改めて、『仕掛け』側の情熱と行動力、また、それを支えて盛り上げてくれるスタッフが一丸となって取り組むチームワークの大切さを再認識できました。

平成26年度も、我々の取組みをレポートできればと思っております。乞うご期待!

杭瀬福成園
所長 宮下 哲

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